ブレイクアウトの兆しとして注目したいチャートの形にカップ・ウィズ・ハンドルというものがあります。これも下降トレンド、横ばいからの上昇の強いサインとなるチャートの形の内の一つです。これも見かける頻度は結構高い方だと思います。
カップ・ウィズ・ハンドルとはチャートの形が何となくティーカップやコーヒーカップの様に飲み物を飲むカップに似ていることからこの名前が付きました。これを提唱したのがアメリカの超有名投資家ウイリアム・ジェイ・オニールです。
簡単にこういった感じのチャートだと覚えておいて良いと思います。厳密に絶対にこうじゃなきゃいけない!ってことはないと思うので、本当に簡単にこんな感じ!って感覚で大丈夫です。
こんな感じのチャートある?と思うかもしれませんが実際のチャートはこんなに綺麗に湾曲しているわけではありません。綺麗な湾曲を描いているのが理想的ではありますが、U字の様な感じだったり、緩いV字だったりもしますが、あまりにもはっきりと深いVの字の場合には信頼性が低くなるのかもしれません。
カップの底でジグザクしている期間が長い方がエネルギーが溜まりやすいと言われているので。カップの底で比較的長い期間もみ合っているようなものが理想的ですかね。
これは日足でも週足でも同じです。
U字だったりV字だったり結構無理やり当てはめている物も多く、結構曖昧に解釈されているパターンもありますね。チャートを見てカップみたいな鍋みたいな底で横ばいになっているチャート、曲線を描いているチャートで取っ手が完成しそうな銘柄を見つけれた買い銘柄候補に入れて見ては?
そして買いを入れるベストポイントは取っ手を完成させて上にブレイクするときです!
ではでは、実際のチャートで見るカップ・ウィズ・ハンドルのチャートってどんな感じなのか。例えば、青線で描いたこんな感じのチャートもカップ・ウィズ・ハンドルと捉えて良いのではないでしょうか。
株価上昇期待が高まるコーヒーカップの形
2372 アイロムホールディングス
4480 メドレー
6324 ハーモニックドライブ
何となくカップの形が見えてきませんか?見えてきますよね!カップが!多少無理やりこじつけるような感じでも問題あります。確実に綺麗なコーヒーカップの形を形成する銘柄もありますが、一見??な感じの形を形成して上昇していくパターンも多くあります。
同じくカップの取っ手の部分も何となく形になっていますよね?はっきりとした形でなく、押しが浅い場合には無理やりこじつけたような小さな取っ手にはなりますが、間違いなく取っ手です!はい、取っ手にしか見えません!
この何となくコーヒーカップの様に見えるチャートの値動きをしている銘柄を探しだしておき日々値動きを確認していれば、いざチャンスが到来したときに購入すれば良いわけです。
上記の三つの例よりもこちらの方が綺麗なカップ・ウィズ・ハンドルのチャートを描いているでしょうか。以下こんな感じの動きをしているチャートをカップ・ウィズ・ハンドルと捉えておいても問題ありません。青線で描かれているのが部分見えますよね?
3038 神戸物産
6532 ベイカレント
ダブルボトムになっていますが、これを大局的にコーヒーカップの底と読み取ると非常にきれいなカップに見えてきませんか?こうした捉え方をする例もあるのでこういったパターンも覚えておくと買いのチャンスが人がります。カップを形成しブレイクした後はこれまた素晴らし程の上昇トレンド。
6920 レーザーテック
3905円の底値近辺でカップの底を形成し、取っ手を完成させそこをブレイクアウトしてからの上昇力の強さ、綺麗な上昇トレンドを形成して2020年注目の銘柄になりました。
コーヒーカップ型チャートの買いポイントは、最後の取っ手が完了したとき、上に抜けるときです。そこがブレイクアウトを起こすポイントになります。取っ手が完全に完成する前に購入するのもありですが、上にブレイクせずに反落してしまうことも想定しておかなければいけません。
ブレイクアウトが意識されやすいチャートの形ではありますが、この形を形成すれば必ず株価が上に行くわけでは決してないので。
ブレイクアウトしなかった場合はどこでロスカットをするかを事前に決めておくことが必要です。そうしないと「ブレイクアウトしないのはおかしい!すぐにまた反発するはず!」という思いが強くなり株価が下げても思い込みから損を確定することが出来なくなってしまい損失を拡大させてしまいますからね。
コーヒーカップ型のチャートを形成している感じのチャートに出会ったらしばらく様子を見て、ブレイクポイントで上に騰がるようなら買いのチャンスと捉えましょう!