保ち合い(ボックス)銘柄を狙う

株価は多くの人が「騰がるんじゃないか?」と意識しやすくなる場面、パターンが必ずあります。下降トレンドだったのが上昇トレンドに転換する箇所、もみ合いから上にブレイクする箇所、こういった現象が起こる確率が高そうなパターンを事前に把握しておいてそういった動きの銘柄に出会ったら買い出動候補に!

現在私が投資対象としている銘柄のパターンに保ち合い(ボックス)を形成している物が多いです。保ち合っている銘柄とは株価が一定のレンジ内で上下行ったり来たりしているような銘柄です。ある一定の場所まで上昇するとそこから上値が抑えられ下落。一定の場所まで下落するとそこから反発し再び上昇。この上昇したときに抑えられるラインは上値抵抗線、下落したときに反発するラインは下値抵抗線と呼ばれています。

株価が保ち合いを形成しているときというのは買いと売りがせめぎ合っているとき、上に行こうか下に行こうか株価が迷っているときでもあります。上か下に株価が大きく移動する前の動きとして私はとらえています。

保ち合いは上下値幅が大きいときは大きな値幅のレンジ内でジグザグを描き、小さいときには小さな値幅のレンジ内でジグザクの動きを見せます。

このボックスの期間はエネルギーを蓄えている期間でもあり、上放れる時を待ってそこに買いを入れれば、上値がなくなり軽くなった分大きく上に株価が動きやすく利益を得やすくなります。これが保ち合いからのブレイクアウトの大きなうま味です。このボックスのパターンは一つではなく代表的な物として以下の六つのパターンがあります。以下のようなチャートの形を見つけたら買い候補リストとして監視してみては?

ブレイクアウトが意識されるチャートの形

株価上昇に期待がかかる、ブレイクの可能性が高い代表的な保ち合いのチャートの形として代表的な物がこちら。どれもボックス圏の上の黒線が上値抵抗線、下の黒線が下値支持線として機能していることが多いです。

まず一つ目のパターン、上下比較的広い範囲で値がジグザグに動く幅の広いボックスパターン。

「幅の広いボックス圏」

二つ目、上下狭い値幅の中でジグザグ動く幅の狭いボックスパターン。

株価上昇のサイン?

「幅の狭いボックス圏」

三つ目、下値を徐々に上げながらも上値は同じラインで右に行くにしたがってレンジが狭くなっていく上昇型の三角形を形成するパターン。

株価上昇のサイン?

「上昇三角形型」

四つ目、下値を徐々に上げながら、上値を下げていく、上昇ペナント型を形成するパターン。

株価上昇のサイン?

「上昇ペナント型」

5つ目、上下狭い範囲で下値を徐々に下げながら、上値も徐々に下げていく下降ウェッジ型のパターン。

株価上昇のサイン?

「下降ウェッジ型」

6つ目、上下広い範囲で徐々に下値を下げながら上値も下がっていく上昇フラッグ型のパターン。

株価上昇のサイン?

「上昇フラッグ型」

どの形も上の黒線の上値抵抗線を上に超えるとブレイクアウトになります。しかし上にブレイクアウトしたからと言って、その後も順調に上昇するわけではありません。中には一瞬だけブレイクしその後は徐々に値を下げ始めてしまう銘柄もあります。ブレイクアウトするときに出来高が多くなったのか少なくなったのかそんなことも関係してきますからね。

上値抵抗線を上にブレイクアウト出来ず、跳ね返されて値を下げ始めてしまったときは下値支持線をロスカットポイントにして、もう一度トライしてみたりすることも出来ます。逆に上値抵抗線を上にブレイクアウトしたときも、上昇力が弱く下げ始めてしまう場合も当然あります。そんな時には上値抵抗線辺りをロスカットポイントにしたりすることも考えられます。

上値抵抗線を上に抜けたら、上値抵抗線を抜けられなかったら、その時はどこでロスカットをするのかを事前に決めておくとロスカットもしやすくなるかもしれませんね。上値抵抗線を上に抜けたとしてもすぐに値を下げ下値抵抗線も下に突破してしまうなんとこともありうるので、どこでロスカットをするかはやはり重要です。

こういったチャートのパターンにいきなり出会うことは稀なので、やはり普段から監視銘柄をリストアップしておいてその動きを監視しておく。そうすることでブレイクアウトしそうなチャートを形成してきている銘柄に出会う機会も増えてくると思います。毎日じゃなくてもよいので週に何度かは取引候補銘柄のチャートの形を見て、今ある株価の位置をチェックしていくことが大切ですね。

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